「競馬で勝つためには、当たる馬ではなく期待値の高い馬を買うことが重要」
競馬ではよくこんな話を聞きます。
では、本当に回収期待値の高い馬を機械的に買い続ければ、最終的にプラス収支になるのでしょうか?
オルフェ式データ競馬ラボでは、実際のレースを使って検証を始めました。
今回は期待値検証No.1〜No.4までの結果をまとめます。
検証ルール
今回の検証では、過去データや近走成績などから算出した「推定勝率」と実際の単勝オッズを使います。
回収期待値は、
推定勝率 × 単勝オッズ × 100
で計算。
その結果、回収期待値120%以上になった条件一致馬をすべて購入対象とします。
人気だから買う、穴馬だから買うという判断はしません。
購入ルールは以下の通りです。
- 単勝:対象馬を各100円
- 複勝:対象馬を各100円
- ワイド:対象馬が2頭以上なら対象馬同士のBOXを各100円
- 対象馬が1頭の場合はワイドなし
少額の100円固定でデータを蓄積し、長期的な回収率を検証していきます。
No.1 クラスターカップ
対象馬
④ルコルセール
推定勝率:8.0%
最終単勝オッズ:21.0倍
回収期待値:168.0%
結果は着外。
単勝100円、複勝100円ともにハズレとなりました。
対象馬が1頭だったため、ワイドは購入していません。
No.1収支
単勝:-100円
複勝:-100円
ワイド:購入なし
合計投資:200円
払戻:0円
収支:-200円
No.2 くろゆり賞
対象馬
⑥キャッシュブリッツ
条件一致順位:3位
推定勝率:14.14%
最終単勝オッズ:15.2倍
回収期待値:214.93%
⑦コトシロ
条件一致順位:6位
推定勝率:7.38%
最終単勝オッズ:47.1倍
回収期待値:347.60%
結果は2頭とも着外。
単勝・複勝ともに不的中となり、⑥-⑦のワイドもハズレでした。
No.2収支
単勝:-200円
複勝:-200円
ワイド:-100円
合計投資:500円
払戻:0円
収支:-500円
No.3 黒潮盃
ここで検証開始後、初めて大きな結果が出ました。
対象馬
⑧ストラディウス
条件一致順位:2位
推定勝率:17%
最終単勝オッズ:9.8倍
回収期待値:166.6%
結果:3着
③クレームドール
条件一致順位:4位
推定勝率:11%
最終単勝オッズ:24.4倍
回収期待値:268.4%
結果:着外
⑭ララメテオ
条件一致順位:5位
推定勝率:9%
最終単勝オッズ:31.3倍
回収期待値:281.7%
結果:着外
⑬ミルトイブニング
条件一致順位:6位
推定勝率:7%
最終単勝オッズ:17.5倍
回収期待値:122.5%
結果:1着!
単勝で1,750円的中
⑬ミルトイブニングが1着。
単勝100円が1,750円になりました。
単勝は4点400円購入なので、
払戻:1,750円
収支:+1,350円
回収率:437.5%
となりました。
複勝も2頭的中
⑧ストラディウスが3着、⑬ミルトイブニングが1着。
⑧複勝:220円
⑬複勝:430円
合計650円の払戻です。
投資:400円
払戻:650円
収支:+250円
回収率:162.5%
ワイドは1,980円的中
さらに、
⑧ストラディウス-⑬ミルトイブニング
のワイドが的中。
100円購入で1,980円の払戻となりました。
ワイドBOX6点600円に対して、
払戻:1,980円
収支:+1,380円
回収率:330.0%
No.3は単勝・複勝・ワイドの全券種がプラス収支となりました。
No.4 北海道スプリントカップ
対象馬
③トリップス
条件一致順位:4位
推定勝率:14.0%
最終単勝オッズ:63.8倍
回収期待値:893.2%
⑤スマートジュリアス
条件一致順位:5位
推定勝率:8.5%
最終単勝オッズ:16.6倍
回収期待値:141.1%
⑥スペシャルチャンス
条件一致順位:6位
推定勝率:7.0%
最終単勝オッズ:113.7倍
回収期待値:795.9%
かなり高い期待値が出た馬もいましたが、結果は3頭とも着外。
単勝3点、複勝3点、ワイドBOX3点の全9点が不的中でした。
総投資:900円
総払戻:0円
収支:-900円
期待値が高いからといって、1レース単位で的中するわけではないことがよく分かる結果です。
No.1〜No.4の累計成績
4レース終了時点の成績を券種別にまとめます。
単勝
購入点数:10点
的中数:1点
的中率:10.0%
総投資:1,000円
総払戻:1,750円
収支:+750円
回収率:175.0%
複勝
購入点数:10点
的中数:2点
的中率:20.0%
総投資:1,000円
総払戻:650円
収支:-350円
回収率:65.0%
ワイド
購入点数:10点
的中数:1点
的中率:10.0%
総投資:1,000円
総払戻:1,980円
収支:+980円
回収率:198.0%
全券種では回収率146%
No.1〜No.4をすべて合計すると、
購入点数:30点
的中数:4点
総投資:3,000円
総払戻:4,380円
収支:+1,380円
そして、
回収率:146.0%
となりました。
現時点では単勝とワイドが100%を大きく上回っています。
一方、複勝は65.0%。
同じ期待値対象馬を買っても、券種によってかなり違う結果になっています。
回収期待値が高ければ本当に勝てるのか?
4レース終了時点では、全券種合計で**回収率146.0%**とプラスです。
ただし、まだわずか4レース、購入30点。
この数字だけで「期待値120%以上を買えば競馬で勝てる」と結論を出すことはできません。
むしろ今回の検証で重要なのは、ここからです。
50レース、100レースと同じルールで購入を続けた場合、本当に回収率100%を超え続けられるのか。
さらに、
「単勝が最も有効なのか?」
「複勝の方が安定するのか?」
「対象馬同士のワイドBOXに優位性はあるのか?」
こうした点も実際の数字で検証していきます。
また、③トリップスの893.2%や⑥スペシャルチャンスの795.9%のような「極端に高い期待値」が、本当に長期的な利益につながるのかも注目ポイントです。
今後データが増えれば、期待値120~199%、200~399%、400%以上といった期待値帯別の成績も検証していきたいと思います。
現在の結論
期待値検証 No.1〜No.4
全券種回収率は146.0%。
現段階ではプラスです。
しかし、これはまだスタート地点。
「当たりそうな馬を買う」のではなく、自分たちが推定した勝率に対してオッズが割に合っている馬を買い続ける。
この方法を徹底したとき、本当に競馬でプラス収支を作れるのか。
今後も条件や購入金額を途中で都合よく変更せず、実戦データを積み重ねて検証していきます。
※本記事は馬券購入を推奨するものではなく、回収期待値を利用した馬券戦略の検証記録です。馬券購入は余裕資金の範囲内で、ご自身の判断と責任でお願いします。

